前回の記事では、母の右腕のむくみに気付き、大学病院で相談すると形成外科を紹介され、そこで勧められた3泊4日のリハビリ入院を断った結果、「近所の整形外科でリハビリをしてみては?」と言われたところまでをご紹介しました。
今回はその続きで、大学病院の形成外科の先生に勧められた通り、母を連れて近所の整形外科に行ったこと、そこで断られてびっくりしたこと、その後どうなったか、などについてご紹介したいと思います。
※ちなみに前回の記事はこちら↓
以前お世話になった整形外科に行ってみることにした
大学病院の形成外科の先生に「近所の整形外科」と言われてパッと頭に思い浮かんだのは、2年ほど前にお世話になったクリニックでした。
その整形外科に通ったのは、初回を含めて2回ほど。ただ気さくな先生で質問がしやすく、説明もわかりやすいうえに優しかったので、またお世話になるならこの先生がいいと思ったんです。
それに引っ越したことで以前より少し遠くなったものの、私の足なら10分もかからない距離にあるので、リハビリで通うことを考えると便利だと思いました。
伝えておきたいことを紙に書いて持って行った
以前お世話になったとはいえ、それは2年ほど前のことで、しかも今回は以前とは全く違う症状です。それに先生は母が乳がんになったことを知りません。
抗がん剤治療や放射線治療を受けたこと、9月に胆嚢を摘出する手術を受けたこと、今回どういう経緯でこちらにお世話になることになったのか、など伝えておきたいことがたくさんありました。
それらはもしかするとリハビリには必要のない情報なのかもしれませんが、私は素人なので、どの情報が必要か不要かなんてわかりません。
もし伝えなかったことで何か問題が起きたら、と考えると、「私が把握していることは全て伝えておきたい」と思いました。
ただ全てを口で説明するのは難しいと思ったので、A5のレポート用紙1枚にぎっしり説明を書いて持って行くことにしました。
おまけ情報★紙に伝えたいことを書いて持っていくと便利!
先生に伝えたいことがたくさんある場合は、自宅で紙に書いておき、それを持っていくと便利です。
問診票にも書く欄がありますが、その場で書くのは時間もかかるし、うまくまとめられなかったり、書ききれない場合もあるでしょう。
また「口で言えばいい」と思うかもしれませんが、受付の方や看護師さん、先生などに対して、何度も同じことを言う必要がありますし、相手に正確に伝わらなかったり、いくつか言い忘れたりすることもあるはずです。(最後まで黙って話を聞いてくれる方ばかりではないですしね)
ちなみに私が今回持って行った紙は、受付の方、看護師さん、先生など、その紙を渡すだけで数人に読んで貰い、私が伝えたい情報を簡単に伝えることができたので便利でした。
なので今回の私みたいに伝えたいことがたくさんある場合は、それを書いた紙を持っていくことをおすすめします。
いざ整形外科へ!
12月1日、母と2人で整形外科に着くと、私はまず伝えたいことを書いた紙を受付の方に読んで貰いました。
すると受付の方が「先生に読んで貰って来ます」と言ったので、母としばらく待っていたんです。
その間リハビリをしに来た患者さんが次々私と母の前を通っていくので、「母がリハビリをする時もあんな感じなんだ」と思いながら、「リハビリは週に何回かな」、「1回何分くらいなんだろう」などと考えていました。
リハビリには私が毎回付き添う予定だったこともあり、「もしかするとリハビリは明日からかも。忙しくなるな」とも考えていたんです。
リハビリを断られてびっくり!
ところが戻ってきた受付の方に「すみません、先生に読んで貰ったんですが」と申し訳なさそうに前置きされ、
「うちのリハビリは全て機械で行うので、リンパ浮腫に対応するのは無理です」
と言われてびっくり!
まさか断られるなんて、全く想像もしていませんでした。何しろ上で書いたように、母がこの整形外科でリハビリをすることを前提に考え事をしていたくらいですから。
さらに受付の方は「先生は『そもそも整形外科でリンパ浮腫は診れない』と言ってます」と言われ、思わず「えぇ!?」と大きな声を出してしまいました。
だって母をここに連れて来たのは、私の勝手な判断じゃありません。
大学病院の形成外科の先生に「近所の整形外科でリハビリをしてみては?」と勧められたから、連れて来たんです。
なのに「整形外科で診れない」ってどういうこと!?と困惑しました。
もう1件聞いてみたけれど断られた
リハビリを断られる可能性を全く考えていなかった私の頭の中は、軽いパニック状態でしたが、この整形外科の先生や受付の方が悪い訳ではないことは理解していました。
なので当然ですが受付の方や先生に文句を言うことなく、長居しても迷惑でしょうからお礼を言って帰ることにしました。
ちなみに帰り道にもう1件、整形外科のある病院があったので、そこに寄って同じようにリハビリができないか聞いてみたのですが、さっきと同じ理由で断られてしまいました。
形成外科の先生に電話で相談することにした
このまま闇雲にあちこちの整形外科に行っても同じように断られる可能性が高い、と思った私は母と一緒にいったん自宅へ帰ることにしました。
母は長時間外出できる体力がなく、既に疲れてフラフラしていましたし。
それで帰宅後私は大学病院の形成外科に電話をして、受付の方に「整形外科に行ってみたら断られたこと」を伝えて、
「先生に大学病院でリハビリを受けられないか、それが無理なら近所の整形外科を紹介できないかを聞いて欲しい」と伝えました。
正直「リンパ浮腫は整形外科で診れないと言われたこと」についても聞きたかったのですが、それを言うと「嘘をついたのか!?」とクレームを入れているみたいに思われるかもしれないと考え、やめておきました。
ちなみに返事については、その日は先生がいなかったので、「12月3日以降になる」とのこと。私は「これで解決できればいいな」と思いながら、電話を待つことにしました。
見捨てられたも同然の返事でがっかり
そして12月3日、形成外科の受付の方から電話がかかってきました。
受付の方はもの凄く申し訳なさそうな口調で
「先生に聞いてみたんですが、
『大学病院でリハビリをするなら入院して下さい。近所の整形外科の紹介はできません』
という返事でした」と言いました。
その時私が思った正直な感想は「冷たい返事だな」です。もちろん受付の方は何も悪くありません。
先生も私が直接聞いた訳じゃないので、一言一句同じとは限りませんし、ニュアンスによっても変わってくるのですが、それでもやっぱり冷たいと感じることは変わりません。
だって「見捨てられたも同然の返事」じゃないですか。
正直「先生が勧めた3泊4日のリハビリ入院を断ったから、そのあてつけかな」、
「医者の言うことを聞かないから、そんな目に合うんだ、って言いたいのかな」
とも思いました。
被害妄想かもしれません。でもそれが娘である私の正直な感想です。
まぁきっと先生の返事に間違いはなくて、そもそも私の質問が的外れで、「聞くまでもなく無理なこと」を聞いてしまっただけなのかもしれませんが。
ただ先生から「近所の整形外科でリハビリをすることを勧められた」のに、整形外科の先生に『そもそも整形外科でリンパ浮腫は診れない』と言われたことは、
どうしても納得できないですけどね。
他にも電話で問い合わせてみたけれど
正直無駄かなと思いつつ、一縷の望みをかけて合計3件、自宅からあまり遠くない整形外科に電話で聞いてみることにしました。
だってこのままだと、リハビリができません。
大学病院の形成外科の先生からは「右ヒジが曲がっていてバンザイができない今の状態だと、リンパ浮腫がひどくなる可能性がある」という内容のことを言われているのです。
なのでこれ以上の悪化を防ぐために、どうにか専門の方によるリハビリを受けたいと思っていました。
でも結局3件とも「機械でリハビリを行っているので無理です」という答えで。
そのうち1件の整形外科の受付の方から
「今はどこもリハビリは機械でやってるから無理だと思いますよ」
と教えて貰い、それでようやく諦めがつきました。
自宅でリハビリをすることに
結局どこの整形外科でもリハビリができない、ということがわかったので、仕方なく自宅でリハビリをすることにしました。
まぁリハビリと言っても私は何の知識もない素人なので、あくまで見様見真似のリハビリもどきですが。
なので当然「リンパ浮腫を悪化させないこと」という目的に役立っているのかもわからず。それでも12月4日からリハビリをスタートしました。
まとめ
今回は前回の続きで、大学病院の形成外科の先生に勧められた通り、母を連れて近所の整形外科に行ったこと、そこで断られてびっくりしたこと、その後どうなったか、などについてご紹介しました。
リハビリを断られたことは予想外だったので本当に驚きましたが、1番ショックだったのは、助けを求めて連絡した大学病院の形成外科の先生からの返事が冷たかったこと
です。
まぁ私が勝手に冷たいと思い込んだだけかもしれませんが。
ただ大学病院の形成外科の先生に勧められて、リハビリをするために近所の整形外科に行ったら断られた、
おまけに『そもそも整形外科ではリンパ浮腫は診れない』と言われた、
この2点は私の思い込みではなく事実なので、こういったこともあると知って頂けたらと思います。