「コロナで面会禁止のため、入院中の家族に会えない!」という事態は、きっと多くの人が経験していると思います。私もその1人です。
なにしろコロナ禍に母が乳がんで手術、胆石症で手術、さらに最近で言うと転移性脳腫瘍で手術をし、入院していたので。
ただそういった状況でも、入院中の家族が電話で話せる状態であったり、lineやメールができる状態なら、直接会わなくても励ますことは可能かと思います。
ただ母の場合lineやメールは元々できませんし、今は自分で電話をかけることもできない状態です。そんな母を直接会うことなく励ます方法、となると限られてきます。そこで思いついたのが、手紙です。
ちなみに家族を励ます手紙に何を書けばいいのか、については、こちら↓の記事でご紹介しています。手紙の内容について悩んでいる人は、こちらの記事を読んで頂ければと思います。
今回は「コロナで面会ができないあの人を手紙で励ましたい!」と思った時、一体何に文章を書けばいいのか、
それから、毎日途切れることなく手紙を送りたい、誕生日などの記念日に届くように手紙を送りたい、という人に、私が実際に使った方法などをご紹介したいと思います。
イラストや写真のポストカードがおすすめ!
もしあなたが入院中の誰かに長文の手紙を送りたい、と考えている場合は便せんがおすすめです。
でも短い言葉で相手を励ましたい、文章だけではなく写真などを送りたい、と考えている人には、ポストカードをおすすめします。
また例えば私の母のように高齢で、さらに病気の影響のため長い文章を読むのが難しくなっている場合は、長々とした文章が書かれた手紙を送られると迷惑かもしれません。
なのでそういった場合も、短い言葉で違和感がなく、イラストや写真といった文章が読めなくても楽しめる可能性のあるポストカードをおすすめします。
写真は季節を知れたり、気分転換になる!
これは母から実際に聞いた話ですが、入院中は外の景色が恋しくなるそうです。
コロナの関係で自由に外に出られない状態だと、歩くことができたとしても、毎日景色の変わらない病棟の中を見て回るだけだから、とのこと。
これがさらにベッドから身動きがとれない状態になると、基本的には病室の天井をほぼ1日中眺めている、ということになります。そんな状態が長く続けば、外の景色が恋しくなるのも当然ですよね。
そんな時、手軽に外の景色を見て貰う方法が、写真のポストカードを送ることです。
ちなみに私が実際に母に送ったポストカードがこちら↓です。
実は母が入院していたのはもうすぐ春という時期で、沖縄の写真は夏のイメージのためまだ早いかな、と思ったのですが、明るい陽射しを感じる写真が多く、それで落ち込んだ気分が少しでも晴れればいいな、と思ってこちらのポストカードを選びました。
母に桜を見て欲しくてポストカードを探した
上で書いたようにもうすぐ春という時期だったので、ベッドから自分で動くことができない母に桜を見せてあげたい、と思い、桜の写真のポストカードを探しました。母は毎年桜を見るのを楽しみにしていたので。
それもできるだけ間をおかずに送りたかったので、1枚や2枚では足りません。そこで色々探して、やっとヤフオクで希望通りのポストカードを発見しました。
とても素敵な写真ですよね。美しいのはもちろんですが、様々な桜が見られて興味深く、頻繁に送っても見る人を飽きさせないポストカードだと思いました。(ちなみに枚数はもっとたくさんありました)
実際母も喜んでくれたので、こちらのポストカードを選んで本当に良かったと思っています。
↓興味のある方はこちらへどうぞ。
趣味で絵を描いていた母へモネのポストカードを
母は絵を描くことが好きで、文化センターの絵画教室にも通っていました。コロナの前は美術館の絵画展にも行っていましたし、外出すると自宅で絵を描くために、題材として道端に咲いている花の写真を撮ったりもしていたんです。
そんな母なので、絵画のポストカードもいいな、と思い探しました。↓こちらが母へ実際に送ったポストカードです。
母の場合は絵が好きだから絵画のポストカードにしましたが、好きなものは人それぞれですから、送る相手に合ったポストカードを探してみることをおすすめします。
イメージ通りのポストカードがない場合は?
お店やネットで探してもイメージ通りのポストカードが見つからない!という時は、自分で作ってみるのもいいでしょう。自分で撮った写真を使ったり、マスキングテープやシールなどを使って作るのもいいかもしれません。
無地のポストカードを使えば、自由にオリジナルのポストカードを作ることができます。必要なものは大体100均でそろうので、費用を抑えたいという人にもおすすめです。
なお無地のポストカードは、通販でも購入できますよ。
多少手間はかかりますが、オリジナルのポストカードを送ると、よりあなたの気持ちが相手に伝わるでしょう。ちなみに私も何枚か、自分で作ったポストカードを送りました。
↑我が家のハムスターの写真を入れて作った、ポストカードです。白い丸の部分にメッセージを書いていました。
使用したのは無地のポストカード、紙に印刷した写真、マスキングテープ、シールで、時間もさほどかかっていません。
まぁ私のレベルではこの程度のものしか作れませんが、センスのある人ならお店で売っているもの以上のポストカードも作れるのかもしれませんね。
手紙は速達や配達日指定が便利!
入院中の誰かへ手紙を送る場合、明日に届けたい、記念日に届けたい、毎日のように途切れることなく届けたい、という場合もあるでしょう。
私もそう思い、実際に希望通りに手紙を送ることができました。こちらではその方法について、それぞれご紹介します。
急いでいる時は速達で!
明日手紙が届くようにしたい、という場合は速達が便利です。私は郵便局に行き、窓口に手紙を出して「速達でお願いします」と言っていました。それですぐに対応して貰えます。
ちなみに料金は手紙の料金が84円、速達の料金が260円で合計344円でした。安くはないですが、交通費と時間を使って病院まで届けに行くことと比べると、そこまで高くはないでしょう。
なお明日に届くかどうかは、お住いの地域や届ける相手の住所にもよるでしょうから、必ず確認することをおすすめします。私の場合は最速で朝出した手紙が、その日の夜に到着していたこともあります。
↓詳しくはこちらへどうぞ。
記念日に届けたいなら配達日指定で!
たとえば誕生日など、記念日に入院中の誰かへ手紙を届けたい、ということもあるでしょう。そんな時に便利なのが、配達日指定です。
ちなみに私は配達日指定を使って、母の誕生日にお祝いのカードを届けました。この配達日指定なら、土曜日や日曜日、祝日も郵便物を配達して貰えます。
なお平日指定なら基本料金にプラス32円で、土日祝日指定なら基本料金にプラス210円が加算されます。
とても便利な配達日指定ですが、注意点があります。
それは配達を指定できる日が、差出日の3日後から起算して10日以内の日ということです。
つまり1日に手紙を出す場合、指定できるのは最速で4日。最大で13日ということになります。ちょっとややこしいですよね。
なお地域によって変わる場合もあるようなので、不安なら直接、あるいは電話で郵便局に尋ねてみるといいでしょう。
↓詳しくはこちらへどうぞ。
配達日指定なら毎日手紙が届くようにすることもできる!
下の写真は、私が実際に母に送った手紙です。日付を見て貰えばわかるように、4日連続で母に届くようになっています。
このように配達日指定を使えば、毎日のように連続して手紙を送ることもできるんです。
ただし上で書いたように、配達を指定できる日は差出日の3日後から起算して10日以内の日という決まりがあることには注意が必要です。
また連続して手紙を出すとなると、届く日のかなり前に何枚もの手紙を書く必要があるのでなかなか大変です。なので、無理に毎日届くようにする必要はないと思います。
ちなみになぜ私が上の写真のように、4日連続で手紙が届くようにしたかというと、看護師さんから「母がすごく寂しがっている」という内容の話を聞いたからです。その話を聞いたのはナースステーションの前で、母の病室が見えている状態でした。
ちょっと歩けばすぐ母に会える、という状況でしたが、コロナで面会禁止ですから、会うことはできません。もどかしくて、何かできることはないか、と考えた結果、毎日のように手紙が届けば少しでも寂しさがまぎれるかな?と思い、配達日指定を利用したんです。
ただこの連続で送った手紙、恐らく全ての手紙が指定日に母の元に届いた訳ではない、と思います。これについては、次の項目で書きます。
入院中の誰かへ手紙を出す時の注意点
入院中の誰かへ手紙を送った場合、最初に手紙を受け取るのは病院の方です。つまり郵便局員さんが、直接手紙を届けたい人に手渡ししてくれる訳ではないんです。
そのため病院によっては、配達日指定を利用しても、指定した日に相手へ手紙が届かない場合があります。
これは平日か休日かによっても違ったり、病棟や部屋を移動したことで届くのが遅れたり、といったことがあるようです。このあたりは仕方のないことなので、潔く諦めましょう。
また手紙が入院中の誰かの手元に届くまでには、病院の方が何人か関わっていると思われるので、できる限り迷惑をかけないように注意する必要があります。
こちらでは入院中の誰かへ手紙を出す時に、最低限注意したいことについて、ご紹介します。
必ず入院のパンフレットを確認しよう!
まず手紙を送ってもいいかどうか、入院のパンフレットを確認しましょう。上のように郵便物について、診療科、病棟、部屋番号などの明記が必要な場合もあります。
病院の住所と届けたい人の名前だけでは届かない可能性もありますし、届いたとしても病院の方に余計な手間をかけてしまうなど、ご迷惑をおかけすることになる可能性が高いので、必ず確認が必要です。
なお手紙を届けたい相手が家族でない場合など、入院のパンフレットが確認できない場合は、病院に電話をして確認するといいでしょう。
病院によっては看護師に確認が必要な場合もある
上は別の病院で貰った入院のパンフレットの一部です。このように病院によっては、看護師に申し出なければならない場合もあります。
ちなみに私は入院当日に看護師さんに確認し、手紙を出していいかどうかと、診療科などを書く必要があるかどうかも聞きました。
「看護師さんにそんなこと聞きにくい!」という人もいるかもしれませんが、聞かずに出して届かなかったり、実は迷惑をかけていたということが後でわかったりするよりは、最初に聞いておいた方がお互いのためになるんじゃないかな、と私は思います。
手紙が届いているか不安な時は?
電話やlineなどで本人と連絡がとれる場合は、手紙が届いているかどうか、本人に直接尋ねることができますよね。
でも私の母のように電話やlineができない場合、母に尋ねることはできず、返事がくる訳でもないので、手紙が届いているかどうか不安になる場合もあると思います。
そんな時は病院の方、というか入院している病棟の看護師さんに尋ねるのがおすすめです。
私も不安だったので電話で尋ねたところ、手紙を渡した時の母の反応を教えて貰えたうえに、「キレイな写真だったので、病室の壁に貼っていますよ」と言って貰えました。
本人が封筒を開けられない状態の時は?
ハガキやポストカードならそのまま見れるのですが、便せんに書いた手紙を送る場合や、「内容が色んな人に丸見えなのがイヤ」という人は封筒を使用するかと思います。
その場合、私の母のように自分で封筒を開けられない状態だと、「せっかく手紙を送ったけど、封筒が開けられなくて読んで貰えてないんじゃないか」と不安になる人もいるでしょう。
私も不安になったのですが、幸い上で書いたように「手紙が届いているかどうか」を尋ねた時に、看護師さんが封筒を開けて母に渡してくれていることがわかったので、安心できました。
私の場合そのことがわかった時にお礼と、お手数をおかけしていることに対してお詫びを言ったのですが、できれば手紙を出す前に伝えておくともっと安心かと思います。
例えば「母は自分で封筒を開けられないと思うのですが、開けて渡して貰うということは可能でしょうか?」と聞いてみるとか、「自分では封筒を開けられないので、お手数ですが封筒を開けて母に渡して頂けますか?」とお願いしてみるとか。
言い方は人それぞれですが、できるだけ丁寧に、お礼とお詫びも忘れずに言うと、断られることはまずないと思います。
まとめ
今回は入院中の誰かへ手紙を出す場合、写真やイラストなどが楽しめるポストカードがおすすめなこと、誕生日など記念日に届くようにしたい場合は配達日指定が便利、といったことをご紹介しました。
入院中の誰かへ手紙を送る場合、忘れてはいけないのが、相手の手元へ手紙を届けるのは病院の方、ということです。
これは少なからず病院の方にお手数をおかけする、ということなので、事前に手紙の出し方についてパンフレットを確認する、看護師さんに尋ねる、といったことが必要かと思います。
なお「そんな迷惑をかけるくらいだったら、手紙は出さないでおこう」とまで気にする必要はありません。病院側が禁止していない限り、手紙を出すこと自体はこちらの自由のはずですから。
ただ必要なことは事前に確認する、丁寧にお願いする、お礼とお詫びはきちんと言う、といったことはしておきましょう。その方がお互い気持ちよく過ごせるはずです。